飛騨の旅4
 ホテルを出てから、高山陣屋のすぐ隣りにある駐車場に車を止めて、朝市を覗いた。














 陣屋前にはテント掛けの露店がずらりと並んで、50代、60代の女性たちが楽しそうに採れ
たての新鮮な野菜や果物、花、漬け物、朴葉味噌、民芸品などを売っていた。

 その後、すぐ近くにある「さんまち」の古い街並み(写真下左)に足を踏み入れた。江戸時代
から残るレトロな街並みで、いろりの煙で真っ黒になった(?)出格子の町屋が、風情たっぷり
に300mほどの道の両側に軒を連ねている。白壁土蔵のカフェとか茶屋には、古き良き時代
の名残が残っていて、ふっと中に入りたくなった。ここではどの家でも何か売っていて、版画、う
さぎや猪のぬいぐるみ、民芸品、煎餅、鯛焼き、飛騨牛の串焼き、民芸品などの店々が並び、
その中に旅館、地酒酒造、美術店、お化け屋敷、医院などが挟まっていた。ここは高山で最も
人気のある所だそうで、ゴールデンウィーク中はものすごい混雑だったという。
















 写真では閑散とした通りにしか見えないが、数十人の観光客が通り過ぎるのを待って、急い
でシャッターを切ったからである。写真上右は、和雑貨屋の中庭である。中庭を取り囲んでぐる
りと店になっていて、商品が展示されてあった。驚いたのは欧米人と中国人、台湾人、韓国人
などの観光客が多かったことで、フランスで三つ星に指定されてから急激に増えたそうだ。日
本人の観光客より多いこともあるという。海外どこの国に行ってもよく目にするが、50人ほど
集まって大声で騒いでいる中国人観光客の傍若無人さにはあきれた。ゆっくり見学したり、写
真を取っている欧米人の上品さを是非、見習って欲しいものだ。
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