飛騨の旅2

 飛騨の里には、合掌造りなどの飛騨地方の伝統的な家屋が何棟も集められていて、数十年
前の飛騨地方にタイムスリップしたような錯覚に陥った。合掌造りの家々は天井裏まで上がっ
て見学。民家の中で機織りとか一刀彫りの実演をしていた。民俗村を一周り見学して約一時間
半。その後、ホテルに向かった。




















  左:飛騨の里、五阿弥(ごあみ)池の前で家内と。 右:宿泊した高山グリーンホテル
                                  

 飛騨高山には野趣のあるホテルがたくさんあって、どこに泊まるか迷った。るるぶとインター
ネットで調べて、清潔そうなホテルであることと、大露天風呂が気に入って高山グリーンホテル
にした。どの従業員も丁重で、ホテルの教育の質の高さが感じられた。驚いたのは、庭園風呂
の草履脱ぎ場である。脱ぐのは正面、穿くのは右側と分けられていて、右側には脱いだ草履を
消毒したものが、整然と並べてあった。これなら、かなり神経質な客でも安心して履けるだろう
し、ここまで気を遣うホテルは初めてだった。大きな岩の間から流れ落ちる湯音を聞きながら、
浴槽に手足を思いきり伸ばしてゆったりと旅情に浸った。

 高山駅の東側に、国分寺通りという目抜き通りが走っている。そこには手打ちそば・うどん
屋、飛騨牛のレストラン、ホテル、旅館、居酒屋、酒店が軒を並べている。レストランの店員に
勧められた店も含めて数店覗いたが、富山湾でしか獲れない白海老の刺身と飛騨牛の陶板
焼と刺身を出してくれる 「とと」 (文字は魚魚) に入ることにした。

 「とと」は、ビルの2階にある居酒屋で、店の造りが古風で落ち着いていた。十人ほどが座れ
るカウンターと小さな座敷が三部屋。カウンターの中では店主がひとりで料理していた。その他
に料理を運ぶ若い女性が二人と、男が一人。まだ6時半だというのに部屋は満員。我々は店
主の前に座って店主と雑談を交わしながら、生ビールと白海老、陶板焼、飛騨牛の刺身、野菜
ステーキ、最後に飛騨牛トロを注文した。

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