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正月から、緑の美しい時期に、食べ物が美味しくて、古い街並が残る所に旅行しようと思って
いた。いろいろ探したら、そんな望みを満たす、格好の場所が見つかった。飛騨高山である。 さっそく本屋で、るるぶ情報版「飛騨高山」を購入して検討した。まったく予期していなかった が、5つの温泉地からなる、奥飛騨温泉郷も載っていて、新穂高ロープウェイ展望台からは日 本アルプスの山々を見ることができると書いてある。迷うことなく、高山に決定した。
松本からは険路158号線で高山に行くので、雨だけは避けたかった。前々日までインターネ
ットで高山地方の週間天気予報を見ながら、好天の続く5月8日と9日に決定してホテルに申し 込んだ。
奥飛騨温泉郷や高山方面なら上高地との分岐点まで乗用車による通行が許可されている
が、上高地に行くには乗用車を沢渡(さわんど)の駐車場に駐めて、あとはバスで行くしかな い。しかし、分岐点までの道はくにゃくにゃしている上に狭く、真っ暗なトンネルをいくつも通り過 ぎなけばならなかった。やっと、上高地との分岐点を左折して有料の安房峠道路に進んだが、 一般乗用車が上高地に入れないよう、監視人が二人、見張っていた。
平湯インター バックの山は笠ヶ岳
安房峠道路を平湯で下り、トイレ休憩をした。トイレはきれいで、便座は保温され、水道もお
湯が出るようになっている。すでに岐阜県内に入っていて、岐阜県の公衆トイレはどこもきれい で、道などにはゴミも落ちていなく、清潔感に溢れていたのには感心した。
岐阜県人の親切さには感激した。高山まであと数キロもない大きなレストランに入って、「合
掌造りを見たいのだが、明日は新穂高ロープウェイ展望台まで行く予定なので、白川郷まで行 けそうもない。飛騨民俗村・飛騨の里だけでは不十分だろうか?」ときいたら、「そうでもないで しょう」という。
「東京からわざわざ合掌造りを見に来たのか?」ときくので、「美味い飛騨牛を食べるのも目
的のひとつだ」といったら、我々が宿泊するホテルと飛騨の里と美味いという評判の店と駐車 場の場所を市内地図の上に鉛筆でマークして教えてくれた。それも中年の女性店員が2人、懇 切丁寧に一生懸命に教えてくれたのである。 ![]() |