昭和新山

               

 ホテルを出発してから昨夜通り過ぎただけの洞爺湖に寄って写真を取った(上)。
 洞爺湖は東西約11km南北約9kmのほぼ円形の湖で、湖のほぼ真ん中に面積約5kmの
 中島がある。(写真上の黒く映っている山状のもの) 昨日までの快晴と違って曇りで、残  
念ながら有珠山などの景観は楽しめなかった。


                         
                未だに噴煙を上げている昭和新山

 この一帯は、かつては平らな麦畑だったが、昭和18年に激しい地震が起こり 、噴火して地
面から50mも隆起し、さらに翌年今度は盛り上がった畑で噴火が始まって、4ヶ月にもわたって
爆発を繰り返した。噴火がおさまると噴火口群の中央から地中で固まった溶岩が推し上り始
め、翌20年9月末に標高407mに達し、ようやくその活動を休止したという。
 見上げても有珠山は濃霧で見えなかったが、ロープウェイの頂上駅が霧の中にぼおっと霞ん
でいた。濃霧もまた佳し、と有志3人でケーブルカーに乗ったが途中からまったく霧の中で、天
気がよければよく見える有珠山も洞爺湖もまったく見えなかった。



 次の目的地はいよいよ楽しみにしていた登別温泉である。最初計画段階では登別で一泊す
る予定だったが、ヨシさんから「寝る所はある。俺の家に泊まってくれ」とのメール。ご厚意に甘
えることにした。11月から4月までは通行止めになるオロフレ峠を下って登別温泉に向かっ
た。途中から段々霧が濃くなってあまり先が見えなくなった。
 次ページ写真(上)の通り、前方の白線2本がまともに見えなかった。見えるのは精々15mぐ
らい先までか?  時速40kmで走っていたので、現在見えないところまで1.3秒ぐらいで到
達してしまう。
 もし急カーブだったら。もしトラックなどが停車していたら。反対車線の車が突っ込んできたら
と考えたら、気が気じゃなかった。約30分後、視界が晴れて前方が見えてきた時は、本当に
ホッとした。

 積丹半島                                        登別温泉