登別温泉

          オロフレ峠の下り道。前方15m先ぐらいまでしか見えず恐かった。



 北海道を代表する温泉郷、登別温泉に入った。道の両脇に豪華なホテルが10件ほど建ち
並んでいる。いずれも新しく、近代的な感じのするホテルだった。車を駐車場に駐めて木で作
った遊歩道を歩いて鉄泉池に向かう。むせぶような硫黄の匂いだった。

                    写真(中と下)は地獄池





 その後、車ですぐ近くの大湯沼に向かった。小さな沼で、水蒸気が一面にもうもうと立ち昇っ
ていた。今日はこれから車で4,50km先離れたヨシさんの家に行って荷物を下ろし、室蘭の
観光地をざっと見てまわってから美味しいと評判の魚屋で毛ガニを買って、ヨシさんの家で豪
華な宴を張る予定である。
 生家は白い2階建て鉄筋コンクリート造りの立派な家だった。今は閉鎖してしまったが、1階
が3代続いた写真館で、2階が住まいである。何年か前に改造したらしく家の中は新しく、トイ
レや風呂なども最近のものだった。東京と違ってリビング・ダイニングには大きなストーブが置
かれ、床には暖房マットが敷いてあった。灯油タンクは400リットルだと聞いて、びっくりした。
 家は室蘭駅から徒歩7,8分の所で、嘗ては室蘭のメーン通りだったという。全盛期には大変
にぎやかだったそうだが、人口流出などによる人口減で、通りの半分ぐらいは店が閉まってい
るらしい。
 近くにある天ぷら屋で遅い昼食を取ってから、急な坂道の多い地球岬、金屏風、銀屏風など
巡ってから魚屋に寄った。毛ガニ1杯3000円が3杯なら7000円でいいという。スーパーでお
にぎりやアスパラなどを買って家に戻り、さっそく夜の仕度に入った。毛ガニ3杯は量的には5
人でちょうどよく、信じられないことに3人は味噌がたっぷり入った甲羅に熱燗の酒を入れたカ
ニ酒を勧めても、顔をしかめて飲もうともしない。
 大好物にしている2人だけでたっぷりご馳走になった。 美味かった!

 昭和新山                                         室蘭