エメラルド寺院1
 早いもので、あっという間にチェンマイ最後の夜になってしまった。寺院巡りの後、いったんホ
テルに帰って小休憩。市内レストランで海鮮中華を食べてから、ナイトサファリに出かけた。動
物園は二つに分かれていて、トラムに乗車して両方を観光するようになっている。夜なので園
内の広さはわからなかったが、かなり広そうだ。途中、真っ暗な所を通った時は不気味に感じ
たが、昼とは違い動物たちは活発に動き回っていた。

 翌朝、9時45分発の飛行機でバンコクへ。バンコクはスコールのような雨だった。バンコクの
2月1ヶ月間の平均雨量は30.0mmなのに驚きである。高速道路が縦横に走り、高層ビルも
多く、東京とちっとも変わらない。前に来た時、バンコク市内の渋滞にはうんざりしていただけ
に、これで渋滞は解除されたかと喜んだが、帰国する時1km走るのに1時間かかり、渋滞が
ますますひどくなったと思った。
 前はバイクが多く、家族4人が1台のバイクに乗っているのにはびっくりしたが、市民が自家
用車を持つようになって、バイクはほとんど見当たらなかった。ベトナムは今ものすごいバイク
だが、あと8年もするとベトナムにも自家用車時代がやってくるのだろうか。

 市内のレストランで昼食を取った後、暁の寺・王宮・エメラルド寺院に向かった。レストランか
ら外に出た途端、外はすっかり晴れて、30数度の暑さ。傘の心配がなかったのはこの日の午
後くらいで、翌日も小雨混じりの陽気で、途中60バーツ(200円ショップ)ショップに立ち寄って
傘を買わざるを得なかった。
 
 下左の写真は王宮。大きすぎて一部しか写らない。1782年にラマ1世がバンコクに遷都。こ
こに王宮を建設した。それ以来王宮内に、国王たちによって数々の宮殿が建てられた。実際
にここが王宮として利用されたのはラマ8世までで、現国王のラマ9世は他の宮殿に居住して
いる。タイでは街の到る処に国王と王妃の写真が掲げられ、国王は国父と慕われ、タイ人の誇
りとなっている。国王が尊敬されるのは、どんな山間部にも王妃と出かけて庶民の生活に触れ
て激励したり、乾燥地帯にダムを建設したり、農業プロジェクトの先頭に立って、改革を進めて
きたからのようだ。ユリ・ブリンナー主演の「王様と私」の王様はラマ4世である。

 右下は王宮の建物の中で最も華麗で、タイ建築様式の代表格とされる宮殿。尖塔の屋根は
神々が宿る聖なる山を表していて、国王や王族の遺体は荼毘に付す前にここに安置される。
宮殿の左に建物が写っているが、これは王宮の右端部にあたる。















チェンマイ寺院                                  エメラルド寺院2