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ている」というキリストの言葉を聞いて、使徒たちが驚き動揺している様子を描いた絵で、少し
離れて見るとものすごく立体的で、まるで晩餐会に出席しているような錯覚に囚われた。この 絵は500年以上前に壁に描かれたので、近寄ってよく見ると、壁には亀裂が走り、絵の具も 剥がれていて、荒れているという印象を受けた。あの世界の大偉人レオナルド・ダ・ヴィンチと 同じ場所に立って同じ絵を見ている、と思っただけで体が震えた。ここに描かれたキリストはな かなかの美男で、何度も描き直した結果、自分の顔を描いたのだという。
サンタ・マリア・デレ
グラーツェ教会
ミラノから165km離れたベローナへ。ベローナでは街を散策して、シェイクスピアの「ロミオと
ジュリエット」の舞台となったという家でベランダとジュリエット像を見学。その後、緑の田園が 延々と続く高速道路を115km、ベネチアへ向かった。ベネチアには車の乗り入れができない ので、イタリア本土側から船になる。バスを降りた途端、ベネチアの寒さにはびっくりした。
小さな古い船で約20分。ベネチア本島に渡った。ベネチアは34の潟状の島から成り、大小
様々な運河が道のように島の中を経巡っている。ここでの移動は徒歩か、ボートか、水上タク シーか水上バスになる。外にはもう闇が下りていて、まわりの様子はわからない。レストランで 夕食を食べてから、ホテルに入った。
左:サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会
右:家と家の間を走る運河
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