天気は薄曇り。寒い。ゴンドラに乗って運河を４０分ほどぶらり（上左）。昨日ガイドが５００年
前と少しも変わらない中世の街と言っていたが、裏から見ると建物の壁は剥がれ、木製の柱 はぼろぼろで老朽化が目立った。所々でぷんと汚水の匂いがしたが、夏はかなり臭いらしい。 上右は、大運河の中央に架かるリアルト橋。１３世紀にできた時は木造の跳ね橋だったそうだ が、現在の大理石製になったのは１６世紀末である。
左下はサン・マルコ寺院。９世紀にアレキサンドリアから持ち帰った聖マルコの聖遺骸を祭る
ために建立された。モスク風の５つのドームが特徴で、その前がサン・マルコ広場である。広場 を新・旧の市庁がＬ型に広場を取り囲んでいた。満潮時には水が１ｍ程の高さになることもあ るそうで、写真左右の道路が光っているのは雨ではなくて、満潮であがってきた海水である。
写真右は「旅情」の舞台となったテラス。ヒロインのキャサリーン・ヘップバーンがここでベネ
チアングラスを売っている店主に声をかけられる。サン・マルコ広場を見た瞬間、あのテラス だ、とすぐわかった。７〜１０月は、鳩が下りる所がないほど人で埋め尽くされるそうで、シーズ ン・オフの今は鳩が数百羽の群れになって餌をついばんでいた。
イタリアの物価の高さには驚いた。ユーロになってから物価が急騰して、不動産関係は３倍。
１００平方メーター位の広さの２ＤＫマンションで５０００万円するという。ベネチアは輸送費がか
かるので特に物価が高く、ビール一本（３５０ｍｌ）が約１２００円、ホテル代は一泊３２，０００円 から４２，０００円だという。ここに住む人の平均給料が手取りで１６万〜１９万円だというから、 生活するのが大変だ。 |