![]()
ヨーロッパでの乗り継ぎがうっとうしくて、今回はアリタリア航空の直行便を選んだ。成田が
14:00時発で、ミラノ着が現地時間の18:30分。所要時間が11時間30分。ミラノ→べロー ナ→ベネチア(ベニス)→フィレンツェ→ピサ→シエナ→ローマ→ナポリ→ポンペイ→ローマ・バ チカンの7泊9日間の旅である。
送られた日程表を見ると、イタリア半島の北部を横断。その後ローマに向かって南下。5日間
のバスの走行距離は約1700km。朝食を済ませ、毎日7時半か8時にホテルを出発。ホテル に戻って来るのが、8時過ぎというかなりハードなスケジュールである。スーツケースをドアの外 に出さなくてはならない移動日もあるので、毎朝6時前には起きなくてならない。
アリタリア航空は初めてだったが、客に少しでも快適に過ごして貰おうという態度で接してい
た機内乗務員は2人(1人は日本人)だけで、ホテルの受付の女性も含め、イタリア人はなんて サービス精神のない人たちだろうと思った。ゲームをするにも、テレビを観るにも、日本語の取 説がまったくなかった。
翌日。ミラノは雨模様の曇り。
朝食後、イタリア、ゴシック建築の最高傑作であるドゥオモ(写真左)、ヴィットリオ・エマヌエー
レ2世通り(写真右)、スカラ座、スフォルツェスコ城、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」 の壁画があるサンタ・マリア・デレ・グラーツェ教会(写真次ページ)を見学。
今回、最も観たい、行きたいと思っていた一つが「最後の晩餐」で、鑑賞できるかどうか直前
まで気懸かりだったが、入場できると聞いた時は、遙々イタリアまでやってきた来た甲斐があっ たと思った。これはシーズンオフだからのことで、夏など数時間待たされるは普通で、それでも 入場できる人は幸運だという。グラッツィエ教会の入場料は6.5ユーロ(約1100円)で完全予 約制。1グループ25人が、15分間しか見ることができない。1時間で100人。8時間でたった の800人。そこに数千人以上押しかけるというから無理はない。
絵のある部屋までの廊下が透明なドアで二つに区切られていて、鑑賞する人間はそこで立っ
て待つようになっている。15分経つとドアが開いて、25人が前に進むことができるのである。 「最後の晩餐」が飾られてあったのは、十字架に縛りつけられたキリストの絵以外には何もな い、がらんとした長方形の食堂だった。最後の晩餐は「あなた方の一人が、私を裏切ろうとし ![]() |