地形は見渡す限り平坦で、どっちを見てもブドウ畑とオリーブ畑である。バスは広い高速道路
を走り続けた。走行距離は約３００ｋｍ。４時間半かかって、やっと風車で有名なラ・マンチャに 到着した。スペイン流に午後１時半頃昼食を取って、風車を見に行った。現在は観光用だけだ そうだが、広大な野に写真のような風車がいくつも残っていた。
今日は最もきつい移動日である。これからまた４時間半バスに乗って、３００ｋｍ離れたグラ
ナダに向かわなければならない。地形は起伏に富んだものとなり、オリーブの木が小高い丘の 頂上まで、隙なく植わっていた。バスは数え切れないほどの渓谷や丘の間を進んで、１８時や っとホテルに到着した。夕食後、光を当てられて丘の上にくっきりと浮かびあがるアルハンブラ 宮殿のすぐそばにある洞窟レストランに、フラメンコショーを見に行った。グラナダのフラメンコ は陽気な踊りではなく、魂の底からしぼり出したような叫び声が聞こえてくる荘重な踊りだという ことだったが、新宿のエル・フラメンコで見たフラメンコの方がダンサーも妖艶で、踊りも遙かに 迫力があった。
アルハンブラ宮殿 ヘネラリフェ宮殿
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