帰国
 三島由紀夫の「暁の寺」は、この寺が舞台になっている。寺の内部には大小たくさんの仏塔が
建ち並んでいて、バンコクのシンボルになっているそうだ。寺そのものはアユタヤ時代に建立さ
れたものだが、仏塔はラマ3世の時代である。朝日を受けて輝く仏塔のシルエットがあまりにも
美しいので、暁の寺と呼ばれるようになった。
 夕食の後、ニューハーフショウを見に行った。ショーは約1時間。ガイドにワンドリンク付きで
3000円支払った。価格は8年前と同じだったがショーの内容がお粗末で、あの時のような美
人はめっきり少なくなっていた。

 5日目は朝から夕方5時まで自由時間。ガイドにしつこく迫られたが、水上マーケットとローズ
ガーデンのオプション観光には参加せず、5分毎に運行しているというスカイトレイン(BTS)で
移動することにした。ガイドブックを見ると、4つのフカヒレ専門店の写真が載っていたが、おい
しさ太鼓判、フカヒレの姿煮1000バーツ(約3500円)の写真が気に入った。
 一人がどうしてもワットポーマッサージを受けたいという。タイに詳しい友人が推薦してくれた
マッサージ店とは電車で5つ離れている。初めての土地でもあり時間も限られていたので、大
事を取ってフカヒレ店のあるサイアム駅周辺で、マッサージ店を探すことにした。マッサージ組
と駅周辺の散策組に別れ、フカヒレ店で集合。1000バーツのフカヒレの姿煮を食べたが、ま
ったくの期待外れだった。うち二人は台湾と日本で1万円近いのを食べたそうだが、そっちの
方がはるかに美味しかったという。
 ホテルに5時に集合し海鮮中華レストランに向かったが、前述した通り車が途中で大幅に遅
れ、急いで食事をして空港に向かった。















 
 左はホテルから撮影したバンコクの町並。高層ビルの間に所々汚い民家が目につく。
 右は同行の4人。左から湯川さん、枝、渡辺さん、三浦さん。

 バンコクから帰りの飛行時間は5時間。日本時間午前1時半頃に機内食。成田着が6時15
分。タイでの快晴はトータルで1日ぐらいしかなかったが、旧交を温めた楽しい旅だった。食事
には全員が満足。再会を期して、成田と日暮里で別れた。

 文章を頭に浮かべながら、精魂込めて撮ったカメラをバンコクで紛失。いまだにへこんでい
る。ここに記載した写真はすべて三浦さんが撮った写真のCDを神戸から至急送付して貰っ
て、利用させて戴いた。三浦さんに厚く御礼申し上げる。
                                                  ( 完 )
エメラルド寺院2                               チェンマイ・バンコク