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2006年12月5日10:30、商用で成田からホーチミンへ飛び立った。時差は−2時間。ホ
ーチミン着が現地時間の14:55分とのことなので、6時間25分の旅である。
日本は、朝、駅のホームで電車を待つ人たちの息が白くなるほどの寒さだったが、現地の気
温は30℃だという。ゲートのロビー内のトイレに入って、長袖の下着やパッチを脱いで薄着に なったが、機内はまだ暖まってなく寒かったので、またジャンパーを着込んだ。
ホーチミンのあるベトナム南部は熱帯に属し、季節は雨期と乾期に分かれている。年間を通
じて気温が高く、12月〜3月にかけての最低気温は21.4〜24.4℃、最高気温は30.8〜 33.9℃である。雨期は5〜10月、乾期は11月から始まり、12月はほとんど雨が降らず、年 間を通じて最も過ごしやすい季節とのことだった。
通貨はベトナム・ドンで、レートは1000ドンで約7.3円である。最初、枕銭が10、000ドンと
聞いた時はびっくりしたが、73円である。1万円両替して貰ったが、札が多すぎて財布がパン パンになってしまった。
ベトナムは今、ものすごい熱気と活気。街を走るバイクの数に圧倒された。ざっと見て、車の
50倍ぐらいのバイクが走っている。下左の写真はまだバイクは少ない方で、信号が赤になると
すぐ100台くらいになる。我々はいつも車で移動したが、信号で停まった途端、どの交差点で も前後左右を40〜50台のバイクに取り囲まれた。ちょっとでも隙間があると、そこに次々に入 り込んできて、停まった時、隣に並んでいたバイクはいつの間にか数m先に並んでいる。2人、 3乗りはざらで、夫が膝の間に小さな子供を立たせ、後部に赤子を抱いた奥さんが座っている 4人乗りも何度か見た。驚いたことに、彼女はどこにもつかまらずに、両腿でバイクを締め付け て、振り落とされないようにしているだけなのである。
ヘルメットは被っていないし、道はデコボコで起伏はあるし、振り落とされたら……と、見てい
る方がヒヤヒヤだった。無茶運転も三、四回、目にした。ベトナムは右側通行で、左車線との 間に完全な緩衝地帯や柵が設けられているが、そこをバイクが逆走してきたのである。我々は 「ぶつかる!」と思わず体を縮めたが、来る方も行く方も慌ても驚きもせず、ごく当たり前のよう に悠然とすれ違っていた。 ![]() |