オランウータン保護島

 昼食後、東南アジア最長である13.5kmのペナン大橋を渡ってオランウータン保護島に向
 かった。途中でワイパーがきかないほどのスコールに見舞われる。道には水しぶきが上が 
 って、まるで水の上をボートで走っているよう。20分ほどで土砂降りの雨は止んだが、その 
 後も降り続いている。こんな天候なのに、こっちの人たちは合羽を着て平然とバイクに乗って
 いる。さすがに合羽を持っていない人たちは、大木の下にバイクを止めて雨宿りしていた。ペ
 ナン島では天気に恵まれていたのに、最終日以外は雨に降られた。

 マレーシアの高速道路は道幅も広く、車も新しい日本車が多いので、まるで東名を走ってい 
 るみたい。料金には驚いた。230kmほど走っても日本円で200円もしないのである。(東名
 東京ー浜松230kmは¥5350円)

 保護島に渡るボート乗り場に着いても雨は止まなかった。暫しレストランで雨宿り。雨が止ん
 だのでボートは出発。10分もしないうちに保護島着。雨のせいで、オランウータンたちはどこ
 に行ったのか数匹しか見当たらない。下の写真はオムツをした赤ん坊のオランウータン。ま
 るで人間の赤ん坊みたいだった。ガラスに手をつけると、ガラス越しに手を合わせてきた。
 可愛い! と女性たちの声。




 その後、キャメロンハイランドへ約3時間半の旅。キャメロンハイランドは曲がりくねった道を
 登り切った所にある標高1800mの高原地帯で、年間の平均気温が20℃前後だという。イ
 ギリス人のキャメロンが避暑地として開発したもので、我々が泊まったホテルの外観はドイツ
 などでよく見たヨーロッパ調の建物を彷彿とさせた。海鮮中華を食べてホテル着が午後10 
 時。やはり、涼しい。冷房を切って寝た。

 3日目。残念ながら今日も強い雨。行き先はこれからさらに道を登った茶畑。そこはマレーシ
 アでは最も広い茶畑で主にアッサムティーが栽培されているという。周囲一面に茶畑がひろ 
 がっていて、なんとなく懐かしい感じがした。
 途中で古いバスに乗り換えさせられた。普通のバスでは登れないらしい。道は急な狭い一本
 道でバスはグイグイ上っていく。途中またスコール。屋根から雨漏りがポタポタ。
 「ヒャー、雨が漏る」とびっくりして立ち上がったら、車内にどっと笑い声。漏ったのは私の席だ
 けだったようで、「傘を差したら」の声。またどっと笑い声。
 隣の席に移動。運転席を見ると、凄い雨なのにワイパーはなし。うぇっ……!

 紅茶園で紅茶の作り方を観てから、紅茶を試飲。家内は美味しいと言って、友人へのおみや
 げにキャメロン紅茶をどっさり買っていた。

  ペナン島 3                                キャメロンハイランド