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菊池渓谷 夏は天然の冷蔵庫だという
二泊三日の “秋めぐり” は三日間とも天候に恵まれ、スケールの大きな阿蘇山や久住
山、紅葉に染まった渓谷美、温泉を心から堪能することができた。ツアーだったので、口やか ましいジイさん、バアさんのおしゃべりは覚悟して参加したが、我々同様、六〇代夫婦が多く、 バスに乗ってすぐ杞憂だったと感じた。
特に印象に残った所は湯布院、菊池渓谷、竹田・岡城址。湯布院ほど優雅で落ち着いた温
泉は他にないだろうと思ったし、菊池渓谷での約1時間ほどの散策は紅葉に見とれているうち に、あっという間に終わってしまった。
奥行きが2.3km。高い崖の上に立つ岡城址は当時の城の大きさをうかがわせるもので、
郷土の武将 緒方三郎 が源義経のために築城したという。しかし、義経を連れて九州に渡る 途中、嵐に遭い船は難破して義経と離ればなれになり、三郎は頼朝軍に捕らえられて群馬県 に幽閉されてしまう。阿蘇山や久住連山に囲まれたこの険地にもし義経を迎え入れることがで きたら……武将たちの野望、夢、挫折などを思うと胸が熱くなった。またこの城は少年期、城を 遊び場にしていた瀧廉太郎に「荒城の月」の着想を与えたことで有名だそうだ。 ![]()
本丸跡から見下ろした国道
ホテルの従業員、バスガイド、ドライバー、レストランや土産物売り場の店員、どの人たちも
観光客には親切で温かく歓迎してくれた。また是非お出で下さい、との言葉を何度も聞いた が、欧米のホテルの従業員や店員などとは大違いで、日本人のサービス精神は世界一である ことを再認識した。九州の方々、またお邪魔します。 (了) ![]() |