いよいよ、最後の日となった。楽しかったことや感銘したことが次々と浮かぶ。
＊ シドニータワーでの床がゆっくり廻る展望レストランでのディナーと素晴らしい夜景。
＊ 四人でがいがい言いながら地図を片手にシドニーの街を歩き回り、やっとめざすレストラ
ンに辿り着いた。ロブスターとクラブのあの美味さはきっと忘れられないだろう。
＊ 青く連なる山々。奇岩、断崖の象徴とも言えるスリーシスターズ。
信じられないほどまっすぐで高かったキュランダの熱帯雨林の樹。
ひなびたキュランダ駅。のろのろ走るキュランダ高原列車。
絵具であんな澄み切った青さは出せないと思ったコバルトブルーの海。
三浦さんと湯川さんは、熱気球に乗るために午前３時半にバスで出かけたが、朝早いのと怖
いのとで、私と植田さんは敬遠。無事に帰ってきた二人の話では、今回の旅行で一番良かった という。
最後に市内の免税店に寄り、ケアンズから日本に向かった。行きと違い帰りのクルーは女性
ばかりで、成田までの７時間半、休むことなく動き回っていた。出口で目を凹ませて見送ってい
た美人クルーに「疲れた？」と訊いたら、「とても……」と肩をすくめていた。
今回、トラピックスの添乗員には恵まれた。やっと３年目に入ったばかりだそうで、初々しく
て、一生懸命。若さがあって、とても好感が持てた。手渡された旅日記の最後に
〈またこの先どこかでお会いできました時には、少しでも成長した姿を見て頂けますよう日々励
んで参りたいと思います。６日間、本当にありがとうございました〉
と氏名を書いて結んであった。今後も頑張って下さい。
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